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>第11回 うつ病・そううつ病

1.うつ病・そううつ病とは

気分障害の一種、近年、患者が急増

生活に支障をきたすほど異常に気分が沈んだり、ハイになったりする状態が長く続く病気を気分障害と呼ぶ。その代表的なものがうつ病とそううつ病で、精神障害のひとつである。

うつ病は「鬱病」とも表し、「単一性障害」とも呼ぶ。気分が沈み、やる気が出なくなった状態(うつ状態)が続き、精神だけでなく体にもさまざまな症状が表れる。WHO(世界保健機構)によると、うつ病の有病率は、世界の総人口の3~5%と推計されている。また、厚生労働省の報告によると、日本人が一生のうちにうつ病にかかる可能性は約6.5%という。こうした数字を見ても分かるように、うつ病は「誰にでも起こる病気」という意味から「心の風邪」と言われている。だが、けして症状が軽いわけではない。再発を繰り返す人は多く、重症になれば自殺へと至ることもある。

そううつ病は「躁鬱病」とも表し、「双極性障害」とも呼ぶ。気分が高まり過剰に活動する状態(そう状態)と、うつ状態が繰り返し現れる病気で、その間隔は数カ月から数十年と幅がひじょうにある。先のWHOによると、そううつ病の有病率は世界の総人口の0.4~0.7%と推計され、うつ病に比べると有病率は低い。だが、うつ病と同様に再発を繰り返し、慢性化し、長期の治療を行っている人も多い。

平成17年度の厚生労働省の調べ(※)によると、外来の精神病患者約267万5000人のうち、気分障害(主にうつ病、そううつ病)を発病している人が最も多く約89万6000人で、全体の3分の1を占めている。患者数は男性より女性が2倍弱多く、年代別に見ると40~60歳代が最も多い。

患者数は平成11年度と17年度を比べると、わずか6年間で倍増している。これは、社会の気分障害への理解が深まり、積極的に受診する人が増えたことが一要因。加えて、気分障害、特にうつ病の引き金となるストレスが日本社会に蔓延しているためといわれている。

(※1) 出典
厚生労働省「平成17年度患者調査」より

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