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>第10回 高次脳機能障害

1.高次脳機能障害とは

後天的に脳に損傷を受けて起こる障害

高次脳機能障害とは、事故や脳の病気で脳が傷ついて起こる、後天的な障害だ。大脳の運動や感覚以外の機能――言語・行為・記憶・遂行機能などの認知に関する機能――を「高次脳機能」と呼ぶ。その高次脳機能を司る大脳の損傷により、この障害は起きる。また、大脳のどの部分が損傷しているかによって、障害となる症状は1人1人違ってくる。

高次脳機能障害そのものは、外から見えない障害で、身体は健常者と変わらない。ただし、事故や脳の病気で、同時に身体にも障害を持った人もいる。現在、この障害による障害者手帳の交付はない。だが、高次脳機能障害を持つ人のうち、約7割が身体や精神の障害により障害者手帳を取得しているという数字もある。

高次脳機能障害の症状のひとつ、失語症を例に挙げると、耳は聞こえ話しもできるのに、人の言うことが理解できず、自分の考えを伝えることができない。そのため、社会生活に支障をきたすことになる。

若い人は交通事故などによる脳外傷、高齢者は脳卒中などの病気による脳血管障害が原因で、高次脳機能障害を引き起こす人が多い。潜在的な障害者も含め、日本全国でおよそ30万人の高次脳機能障害者がいるといわれている。

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