自閉症スペクトラムの人は、マイペースで、会話の「間」や言葉の「ニュアンス」を読み取ることが苦手で、暗黙の了解などが理解しにくい。そのため「空気の読めない人」と思われ、「ちょっと変わっている」などと言われやすい。こうした点から、自閉症スペクトラムは、個人の性格の問題、あるいは心の病気などと思われてきた。しかし、自閉症スペクトラムは、何らかの要因による中枢神経系の機能不全のために現れるもので、治療して治るといった種類の病気ではなく、脳の障害である。
先の誤解から、かつては「テレビの見過ぎが自閉症の原因」「親の育て方に問題がある」などといった誤った認識がなされていた。
今では、自閉症スペクトラムは発生率0.6~1.2%、1000人に約1人の割合で発生する発達障害のひとつと考えられている。

