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>第7回 肢体不自由

5.肢体不自由者への配慮

障害による身体と心の負担が軽くなるよう、気を配る

肢体不自由の人は、補装具を身に付け、あるいはリハビリテーションにより、不自由になった機能を改善し、自立しようと努力を続けている。周囲の者は、無闇に手を差し伸べるのではなく、まずはサポートの有無を本人に問うことから始めたい。障害者自身の意志を尊重することこそ、配慮にもっとも必要な点である。

同じ職場に肢体不自由の人が働いていた場合、職場環境は、肢体不自由の人が働きやすいよう、改善されていることだろう。ここでは、一緒に働いていても分かりにくい障害による負担、それを軽減するための周囲の配慮について紹介したい。

義手や義足を装着している場合は、接触面がかぶれたり、神経の切断部分に痛みが発生する。そのため、時折、義手や義足をはずすなどの措置が必要な場合がある。

車椅子を使用している場合は、体重がでん部にかかり、でん部の循環障害が起こりやすい。循環障害を起こすと皮膚の細胞が壊死し、感染症を引き起こしたり潰瘍ができることもある。これを予防するには、両手で椅子の肘掛を持ち、体を持ち上げる「プッシュ・アップ」が必要だ。でん部にかかる圧迫を取り除いて血液循環を促し、うっ血や循環障害の予防になる。

このような、それぞれの障害に必要なことを周囲が理解することが大切だ。

中途障害者の人たちは、就職や復職をした後も、障害がなかった頃の自分と現在の自分を比べ、その落差を感じてしまい、ストレスを抱え込むことがある。そうした人とコミュニケーションをよくとり、仕事内容を検討したり、仕事量を徐々に増やしていくなどのケアが必要である。

障害の特性や、障害の現れ方が異なる肢体不自由者を周囲の者はきちんと観察し、障害が引き起こす合併症や二次障害を防ぐよう、思いやりや心遣いを忘れずに接していきたいものである。