運動機能障害のある肢体不自由者にとって、身体機能を補う義肢や装具などの補装具、車椅子は、安全な日常生活を送るために欠かせないものである。
義肢とは人工の手足のことである。義手には作業用と装飾用がある。義足にもまた、作業用義足と、日常生活を補う機能と外観を整えた常用義足がある。手や足の機能を補う性能か、違和感のない姿形か、追及する方向性により、義手と義足には各々2種あるのが現状だ。
このふたつの要因を満たす義肢や複雑な手の機能を完全に補完する義手の開発にはまだ時間がかかると見られている。だが、現在、その開発に多くの企業が取り組み、成果を挙げている。パラリンピックで活躍するアスリートを見ても分かるように、スポーツを行うことを目的とした機能性の高い義肢や車椅子が開発され、肢体の不自由を補っている。
装具とは、四肢や体感の機能障害の軽減を目的として使用するもので、腰を支えるコルセットなどが代表的。治療期間に使用する医療用装具と、日常生活の動作の向上のために使用する更生用装具とがある。
歩行が困難であったり、歩行できない場合には車椅子を使う。車椅子の処方は医師が行なっている。車椅子の通行には90cm以上の幅が必要である。また、2cm以上の段差は妨げになることも覚えておきたい。歩行の助けとなる杖も補装具のひとつである。

