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>第4回 視覚障害

8.視覚障害とユニバーサルデザイン

視覚障害者への配慮が、誰にとっても便利なアイディアを産んだ

シャンプーボトルの側面に、手で触れると分かる凹凸がついているのは、視覚障害者への配慮から始まった。ボトルに刻まれた凹凸はリンスとシャンプーを混同しないようにする目印だ。このデザインは多くの人に受け入れられ、今では珍しいものではなくなった。

湯気が立ち込める風呂場では、誰も眼鏡はかけないし、シャンプーやリンスをするときはたいてい目をつぶる。誰にとっても、風呂場は「多少の不便さ」がともなう場所だ。湯やシャンプーの泡をよけながら目を開けて確認する必要がなくなるため、シャンプーボトルの凹凸は視覚障害を持たない人にとっても同じように便利だ。

「障害がある人にとって便利なこと」は、「多くの人にとっても便利なこと」だ。シャンプーボトルの凹凸はその最も身近な例だろう。

「お湯が沸きました」と知らせてくれる給湯器を使いやすいと感じるのは視覚障害者だけではない。「おさけです」とひらがなと点字ではっきりと表記されている缶飲料なら、間違って飲んでしまうことも少ない。浴室の床が滑りにくく、入り口に段差もなければ、小さな子供も老人も安心できる。

障害の先にある不便さをデザインで軽減するというユニバーサルデザインの考え方が広がれば、多くの人が居心地良く共存できるようになるはずだ。