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>第3回 統合失調症

1.統合失調症とは

いまだ認知度が低い精神疾患のひとつ

統合失調症とは、精神疾患のひとつである。意識、知能、記憶、感情、思考、行動などのさまざまな精神機能をひとつの目的に沿って「統合」していく能力が低下し、思考や行動に影響をきたす疾患をいう。思春期から青年期にかけて発病しやすいといわれ、脳の神経伝達がうまく機能しないことが原因として起こるとされている。昭和12年より精神分裂病という名称が用いられてきたが、平成14年よりこの語に改められた。

具体的な症状には、1)存在しない物事が聞こえたり見えたと感じる幻聴や幻視 2)被害妄想や、突然笑い出してしまう空笑(くうしょう) 3)現実と思考との混乱、支離滅裂な思考 4)無表情・無感情で自分の殻に閉じこもる感情鈍麻 などが挙げられる。

これらの症状は「陽性症状」と「陰性症状」に分けられる。1)幻聴・幻視 2)被害妄想、空笑 3)現実と思考との混乱などを「陽性症状」といい、4)感情鈍麻や、体が重く何事にもやる気がおきない症状は「陰性症状」という。

陽性症状には抗精神病薬などの投薬治療が有効である。だが、統合失調症は投薬その他の治療により陽性症状が改善しても、病前とまったく同じ精神状態には戻らず、いわゆる陰性症状、慢性期症状が20~30%は残るといわれている。服薬治療をしても治癒しないという点から、内部障害や視聴覚障害者などの身体障害、知的障害と同様に捉えられ、統合失調症の疾患者は「精神障害者」に含まれる。

診断書等に基づく審査を経て、精神障害のために長期にわたり日常生活または社会生活への制約があると認められると、「精神障害者保健福祉手帳」を取得する。障害等級は最重度の1級から3級まである。

取材協力/松田由紀子(世田谷区障害者就労支援センター「しごとねっと」所長)

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