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>第2回 聴覚障害

6.聴覚障害者の日常生活とは

危険を察知することの難しさ

聴覚障害者は、たとえば車の近づく音や電車の音に気づかないため、危険を察知するために、日々、意識を張り巡らせて暮らしている。十分に注意を払っていても、背後から突然車が迫ってきた場合、聴覚障害者はその危険に気づくことができないのだ。このような状況から起きてしまう事故や事件を防ぐため、聴覚障害者以上にわれわれが気を配る必要がある。しかし、聴覚障害は、外見からは分からないため、われわれが障害を認識しづらいのが現状だ。

これまで、補聴器を用いればある一定以上の音が聞こえる人のみ、運転免許の取得が可能であった。それが平成20年6月に以下のように変更された。補聴器を用いても10mの距離で90デシベルの警音が聞こえない聴覚障害者は、ワイドミラーを装着し、「聴覚障害者標識(緑地に黄色い蝶のマーク)」を表示することを条件に、普通乗用車の運転免許の取得が可能になった。聴覚障害者が運転する車との事故を防ぐため、「聴覚障害者標識」を表示した自動車を発見したときには、漫然と運転をせず、必要に応じて徐行や減速を行なうといった配慮が必要である。

取材協力/鈴木茂樹(東京都立中央ろう学校校長)、伴 亨夫(東京都立大塚ろう学校校長)

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