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障害者が働きやすい環境づくり「職場改善」好事例集

聴覚障害者の集中力に着目し
宝飾・時計の検品などの職域を開発

独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構「聴覚障害者のための職場改善に関する好事例集」平成20年度最優秀賞受賞

知的障害者と身体障害者が働くマルイキットセンターでは、聴覚障害者の特性を活かした職域を開発。従業員の安全確保、コミニュニケーションの向上などの面で、職場を改善。それが大きな効果を示し、業績を上げている。

株式会社マルイキットセンター
平成15 年10 月に特例子会社として認定される。平成4年、株式会社丸井(現・丸井グループ)の総合物流基地である戸田物流センターの敷地内に開設された「戸田キットデリバリーセンター」が前身。知的及び身体障害者の職場として運営を開始。平成17年4月に、宝飾・時計等の「商品検品業務」を聴覚障害者の新職域として開発。翌年4月より、知的障害者を対象に加齢対応を踏まえた軽作業の「印刷サービス業務」も開始。

業務内容:用度品のピックアップ業務、商品の検品業務、及び印刷サービス業務等。
雇用聴覚障害者数:9名(うち重度9名)※平成21年9月現在

職場改善のポイント


写真入の業務マニュアル

聴覚障害者が参加した業務マニュアル作り

聴覚障害者の優れた集中力と正確性に着目したマルイキットセンターでは、宝飾・時計等の高額品の商品検品業務を、17年4月より聴覚障害者の職域として開始。

宝飾・時計は高額商品が含まれる。その商品検品業務の際の商品事故のリスクを減らすため、業務の段取りをきめ細かく組み立てた。そのマニュアルは、「円滑に業務を進めるためにはどうしたらいいか」を従業員の聴覚障害者たちを含めた作業担当者が考えて作成。チーム全体で共有した。

結果、自分たちでより良い方法を模索することで、本人の自信にもつながり、検品作業は1次・2次の2段階方式を取るなど、万全を期した仕組みとなった。


ユニフォームを着た従業員が
宝飾・時計等検品業務を
行なっている

安全確保のため、フラッシュライト等を設置

助成金を活用してフラッシュライト、電光文字表示機、パトライトを設置。火災や地震などが発生したときの伝達をはじめ、作業の開始・終了の告知など、大いに活用されている。

ユニフォームは目立つオレンジ色で統一

マルイキットセンターが位置する戸田物流センター内は、カゴ車などが行き交う環境にある。そのため、聴覚障害のある従業員はユニフォームをオレンジ色で統一した。これにより、音による危険察知が苦手な聴覚障害者に対し、周囲がより安全への配慮をしやすいようになった。

ミーティングや研修で、個人の能力を開発

毎週土曜日にはミーティングや研修を行い、業務知識・技術の習得と生産性向上に向けた取り組みを実施。また「能力開発シート」を作成し、個人別にきめ細かく指導。さらに、「自己評価表」「実績評価表」を運用し、目標管理と評価に役立てている。

また、聴覚障害者には毎月1回、手話通訳士同席の下、個人面談(業務・一部生活面含む)も行うなど、心のケアも行なっている。加えて、65 歳までの継続雇用制度を整備するなど、社員の高齢化にも対応している。


手話講座

専門用語の手話辞典を作成

業務には日常生活では使用しない業界用語も必要なため、チーム全体で業務に関する手話表現を統一、手話用語辞典を作成した。また、手話講座を開催し、従業員の啓蒙活動も展開した。

現在、検品業務担当の健聴者は手話検定資格を保有。業務上のコミュニケーションが取れるまでに成長した。