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下村健一のクロストーク

Vol.5 コマツ 障害者雇用の取り組みについて聞く

障害者雇用をすすめた木村道弘さんへのインタビュー

下村 もう4次採用まできていますが、先輩と後輩の関係はうまくいっていますか?

木村 新しく入った障害者従業員に対して、社内の健常者の指導員が教えることはほとんどありません。先輩が業務を教えることが当たり前になっています。

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下村 どうしてですか?

木村 指導員が教えるより、先輩が教えるほうがわかりやすいんです。僕らがいくら教えてもうまくいかないのに、先輩が教えるとすぐに覚えてしまう。教わるほうには「自分も早く仕事を覚えたい」という意欲があるし、教える側には先輩としての自負と人に教える喜びがある。それに、きっと彼ら特有の回路もあるんでしょうね。指導員もジョブコーチも出番がない(笑)。
 だから、最近は楽ですよ。最初は2人に1人くらいは指導員が必要かなと思って6人に3人つけたのですが、11人になった今でも指導員は3人で十分です。

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下村 すると、コスト的にもずっと楽ですね。

木村 ビジネスクリエーションセンタは、本社1400人の間接部隊です。各部門で発生する仕事を、代替としてうちのセンタがやっている。本社のなかのひとつの部門として見れば、非常にうまくいっていると思います。

下村 金額や数字では表しにくい部分ですね。

木村 表せません。明るい挨拶だったり、思いやりだったり、正直さ、純粋さだったり。そうした雰囲気がコマツ本社に漂っている。知らず知らずのうちに本社の雰囲気がほんわかとして、明るい、いい雰囲気になっているんです。
 それを数値にしてカウントしたら、センタの収支はどんどん上がると思います。知的障害者の皆さんの特性をきちんと評価し、給料に反映していける形にしていければいいですね。

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下村 このプロジェクトの最終ゴールというか、夢はどんなものを描いていますか?

木村 みんながスキルを高めて、正社員として働き、結婚して、子どもをつくって、ちゃんと生活ができて……そういう当たり前のことができるようになればいいな、と。本人も親御さんも、生まれてきてからずっと苦労してきたでしょうから、その苦労が払拭できるようになるといいですね。コマツで。

下村 これから本当に、正社員に転じる人は出てきそうですか。

木村 はい。候補はもう5人も6人もいます。今年中には第一号が誕生するのではないでしょうか。

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写真:木村さん

木村道弘(きむら・みちひろ)さん
株式会社 コマツ 人事部ビジネスクリエーションセンタ所長

 昭和22年生まれ。「人事部ビジネスクリエーションセンタ」の立ち上げを行い、運営を担っている人物。「出張作業」などのアイデアをもち、社内での仕事の創出、社内で障害者があたりまえに働くことを認知させるための事業展開に務めている。

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