多摩リハビリテーション学院を見学に訪れた9名の支援事業者のなかに、多摩棕櫚亭協会の就業生活支援センター「オープナー」の人がいた。この出会いをきっかけに、和風会はオープナーと連携しながら、障害者雇用に取り組んでいくことになった。
下村 支援施設であるオープナーとは、どのような形で連携を進めていったのですか?
黒田 最初はオープナーでの就業支援・生活支援業況を見学させていただき、その作業風景を見て、和風会で働いていただくときの「就労イメージ」を構築していきました。
下村 まず、イメージすることが大切だと?
黒田 はい。我々の法人のいろいろな部署のなかで、どこが今、手薄なのか。そこから精神障害者が働く実際の場所を具体的にイメージしていかなければ、適材適所にはなっていきません。例えば、パソコンの入力作業が手薄だとしたら、パソコンの得意な人を探す。そこを見つけ出していかないと、なかなか実際の雇用にはつながらないのではないでしょうか。日頃、自分たちが行なっている仕事のなかで、「ここの部分は切り分けられるんじゃないか」というものは必ずあるはずです。
下村 和風会では、具体的にどんなふうに仕事の切り分けを考えていかれたのですか?
黒田 我々は医療法人ですから、医療技術者の集団です。その部分についての雇用は難しいのですが、技術者をバックヤードで補助する業務があり、それなら障害者の方にお願いできると思いました。それが皮切りでした。
下村 実際に障害者を採用してみて、メリットは生まれていますか?
黒田 はい。職員が専門の仕事に集中できるようになり、業務効率が高まりました。また、職員の残業や外注が減るという効果も生まれています。
黒田英寿(くろだ・ひでとし)さん医療法人社団和風会 人事採用担当
多摩リハビリテーション学院事務長
同法人の障害者雇用プロジェクトチームの中心となって、障害者雇用を推し進めてきた人物。



























