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ATARIMAEクロストーク はたらくちから。

アトリエ インカーブ アーティスト しんきともゆきさん と 新日本プロレス プロレスラー ながたゆうじ

観戦したプロレスの試合で永田裕志さんにひと目惚れ! それから新木友行さんは格闘技をモチーフにした絵を描くようになった。かたや、自分の絵を描くきっかけをくれた憧れの選手。かたや、自分のプロレスを支えてくれる大切なファン。リスペクトし合う表現者ふたりが、プロレス談義を交えつつ、熱戦トークを展開する。

しんき「好きな色で、自由に、楽しく。この色が僕自身です」

ながた「試合で表現するのは感情。プロレスは俺の人生だから」

仕事は素直な気持ちを表す場

写真:しんきさんが絵を描くのを手伝うながたさん
写真:絵の前に立つしんきさんとながたさん

永田裕志さん(以下、永田): 新木さん、先日(2008年9月21日)の神戸の試合を観戦してくれたと聞きました。どうもありがとうございます。試合、どうでしたか?

新木友行さん(以下、新木): バックドロップ・ホールドで永田選手が勝って、嬉しかったです! 今日、会えると思うと…、朝からもうドキドキしてました(笑)。

永田: 新木さんが絵を描き始めたきっかけは僕の試合を見て、と聞きましたが。

新木: はい。あれは、4年前かな? 初めてプロレスを見に行ったのが、たまたま永田選手の試合で。永田選手の闘う姿に感動して、それでプロレスの絵を描き始めたんです。

永田: わぁー、嬉しいなぁ! プロレスのどこにひかれたの?

新木: 選手たちが一所懸命リングの上で闘う姿。あと、技も好きです。永田選手の筋肉とか、敬礼する姿もカッコいいと思います。

永田: (新木さんの作品ファイルを見ながら)このプロレスの絵、俺だね?

新木: はい。

永田: おっ、バックドロップだ! これは、アキレス腱固め。うわっ! このムーンサルト、スゴいなぁ。飛んでいるところを表現してるんだ。

新木: はい! あっ、それは、逆方エビ固めです。

永田: この絵、俺、好きだなぁ。表情がたまらなくいいね。「まいった」と手を挙げているところ、よく見てくれているなぁ。プロレスの選手を描いた絵は見たことがあるけど、プロレスそのものを描いている絵は、俺、初めて見ましたよ。色がスッゴく新鮮。どうやって色を選ぶんだろう?

新木: うーん。何も考えずに、自分の好きな色を使います。明るい色が好きだから。

永田: そうなんだ! 見たそのままじゃないんだよね、新木さんの絵は。このパイルドライバー、色も形も新木さんの感覚、というか感性で描いてる。だから、“新木さんの絵”なんだなぁ。どうやって描いているのかな。

新木: まず、えんぴつで下描きをして、その上から黒ペンで枠を取ります。その後、色えんぴつで色を塗っていきます。

永田: 手描きなんですね。うまく描こうとか思いますか?

新木: いえ! ただ…、描くのが楽しい! うまく描こうとか、そういうことは思わないです。

永田: 絵の中にストレートに自分の思いが表現されているよね? 俺も似てるな。試合の中で素直な感情や気持ちを出したいと常に思ってるんだ。怒りとか喜びとかね。それが、見ている人に絶対伝わると信じてるから。

表現することは、人生そのもの

写真:しんきさんが差し出す絵を見るながたさん
写真:自分の絵の前で腕を組むしんきさん
写真:絵の後ろに立ちポーズを決めるしんきさんとながたさん

新木: ハイ!(手を挙げて) 永田選手は、なぜレスリングからプロレスに転向したんですか?

永田: おっ! よく知ってますね。昔、俺はレスリングでバルセロナオリンピック出場を目指していたんです。でも、かなわなかった。それでね、一回しかない人生、自分の生きた証をどうやって世間に投影できるかって考えたんです。16年前、それはプロレスだと思ったんですよ。よくプロレスもテレビで見ていたし。プロレスを選んでよかったって思ってますよ。だって、プロレスは俺の人生そのものだから。新木さんにとって絵を描くことは、どうなんだろう?

新木: うーん、描くこと? …僕も人生、かな?

永田: 同じだね。個展の時、みんながいる前で、ライブで描いたって聞きました。みんなの前でやるというのも共通点だけど、その時、緊張しましたか?

新木: 最初の1、2分は緊張しますが、後はリラックスして描きました。

永田: 俺も試合の時、バックステージにいる時は緊張するけれど、花道を歩いたら緊張がほぐれますね。試合に乗せてくれるのはファンの声援だから、それ聞くとね、緊張もほぐれるよ。エールもそうだけど、不甲斐ない試合をしてしまった時のファンからのブーイングもまた、「よし! がんばるぞ」っていう源になるからね。

新木: うん、うん。

永田: 俺は今年(2008年)の2月に脳内出血で倒れて、3カ月間、プロレスができない時がありました。だから復帰した6月、7月は、ちょっと恐怖感を持ちながら、タッグ戦をしてたんです。でも、8月は毎日のようにシングルマッチをしてたから、リングの上では俺と相手と1対1。誰も助けてくれないわけです。その経験がよかった。必死に恐怖感と戦って、乗り越えましたね。その時の観客の声援が本当にありがたかったんです。新木さんも展覧会に来てきれた人から、反応ありますよね? どんな反応が返ってきますか。

新木: 僕の絵は色! だから、みんな、色がいいと言ってくれます。母も僕の絵を見て喜んでくれて。それはスゴく嬉しい!

永田: 本当に新木さんの色は素晴らしいよ。不思議な力強さがあるもん。どこからそんな強さが生まれるんだろう。

新木: うーん。…好きだから!

永田: まったく同じ!! 俺もプロレスが好きだからやってます。俺たちの共通点は好きなことを仕事にしていることだね。そんな俺たちは、きっと幸せなんだろうねぇ。

新木: 幸せ、ですね、僕も。そうだ! 永田選手、今度はいつ大阪で試合がありますか?

永田: 今年の12月に、大阪府立体育館でありますよ。

新木: えっ、嬉しい! 楽しみです。

永田: よし! 新木さんのためにも、勝たないといけないな。俺、めいっぱい闘いますよ。

新木: はい!! これからも応援します。

しんきさんとながたさんに聞いた五つの質問。(初めにしんきさん、次にながたさんが答えます。)

幼い頃の夢は?

しんき

パン屋さんです

ながた

両親が教員だったので、学校の先生が夢でした


リスペクトしてる人は?

しんき

永田選手、コブクロ

ながた

自分にはできないことをしている人、ですね


好きな言葉は?

しんき

「友情」

ながた

「大志」


趣味は?

しんき

音楽を聴くこと。コブクロとか青山テルマが好きです

ながた

移動中の車中で映画のDVDを見ること


初めての給料、どう使った?

しんき

パソコンを買う資金にしました

ながた

当時は、給料を使う時間がなかったですね。それくらい忙しかった

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しんきさんプロフィール

写真:しんきさん

アトリエ インカーブ アーティスト しんきともゆきさん 26才

しんき・ともゆき/1982年、大阪府生まれ。2004年よりプロレスをはじめ、格闘技をモチーフにした絵を描き始める。NYで開催された「アウトサイダー・アート・フェア・2005」やサントリーミュージアム[天保山]で開催の「現代美術の超新星たち アトリエ インカーブ展」に出品。07年には金沢美術工芸大学で非常勤講師を務めた。08年、国立新美術館で個展も開催。知的障害・身体障害のある色彩の達人。

外部リンク:新しいウィンドウが開きます。

アトリエ インカーブオフィシャルサイト
http://incurve.jp

ながたさんプロフィール

写真:ながたさん

新日本プロレス プロレスラー ながたゆうじさん 40才

ながた・ゆうじ/1968年、千葉県生まれ。1992年9月デビュ-。2002年4月、初のIWGPヘビー級王座を獲得。その後、高山、藤田、蝶野らを相手にベルトを守り続け、歴代最多防衛記録となるV10を樹立し、新日本プロレスの象徴である「ミスターIWGP」と呼ばれるようになる。また、メジャ-3団体のタッグタイトルを総ナメにした。07年には4年ぶりにIWGPヘビー級王座を載冠。得意技は「ナガタロック」。

外部リンク:新しいウィンドウが開きます。

新日本プロレスオフィシャルサイト
http://www.njpw.co.jp