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2010年5月アーカイブ

 

ここのところ調子が良くて、

少し無理をして居るなぁーーーとは思いつつも

年度またぎの仕事に追われ、土日も休むことなく仕事をしている内に

先日、ついに無理がたたってダウン! 救急車で夜中に運ばれるはめに ・ ・ ・

以降、約10日ほどハッキリしない日がつついたものの

何処といって悪いところはなくなったはずなのに、何故か、今ひとつ気持ちが乗らなくて ・ ・ ・

そんな中、立て続けに良いことが飛び込んできました。

其の?

 先日も「新たな縁を結ぶ会」のお話は少ししましたが
 その時、大熊由紀子先生が、介護保険がスタートして10年、                                

 基礎の積み上げに奔走された人達の動きを含めると、30年目を迎える今年
 新たに「物語・介護保険」(岩波)を出版されることは聞いたものの
 その場での予約もしないまま帰ってきました ・ ・ ・

 ところが、その後、先生より同本が贈られてきて
 添えられていた手紙に目を通すと、
 「内容に間違い等があれば、至急連絡を・・・」の文字が ・ ・ ・
 でも、添えられていた手紙文が複数を対象とした印刷分であったこともあり
 ついでに送って頂いたんだぁーーーくらいで居ると
 早速、本をひらい見ていた妻が

 うっ、わぁー、どうする!?、載ってるよ!

 慌ててみる/見せてもらうと
 何と、もう何年になるだろうか、
 私も妻もかなり若いときの写真が ・ ・ ・
 確かに、大熊先生が我が家に一泊止まりで取材にこられたことがあり
 私の受傷後の人生で、マスコミ関係の人に、食事の様子やPCの操作の様子をはじめ
 ほぼ全裸状態の着替えの様子・・・等々まで、何百枚と写真に撮られたことは、
 この時が最初で最後 ・ ・ ・

 そればかりか、
 その後、先生の主催されていたシンポジウムに出して頂いたことがあり
 その時に発言をさせてもらった中の幾つかが紹介され
 それだけでも、私にとっては名誉で嬉しいことなのに
 その時、ご一緒させて頂いた、
 その当時、すでに凄い先進的医療に取り組まれていた先生のお名前と一緒に
 この時の提言が
 後の障害者自立支援法、改正介護保険法、改正医療保険に盛り込まれました ・ ・ ・

 とまで書かれていて、
 そんな大事な場だったことすら意識無く、
 普段から感じていて、そんな重要なことを云った覚えもなく
 今更のように、公の場?での発言の難しさと
 そんな意味のある本に紹介された事への恐れ多さを痛感しています ・ ・ ・

 そんなこんなで、この書き込みは、
 せめてもの先生へのお返しの意味のPRも込めて ・ ・ ・

きょうは、
2年ほど前から絵を描くことの楽しさを知り
我が福祉工房で開いている創作教室に
月一回、片道3時間近くバスに乗り出かけてきてくれている
K君(17歳)の絵を何枚かご紹介します ・ ・ ・

作品?1  表示

作品?2  表示

作品?3  表示

作品?4  表示

作品?5  表示

作品?6  表示

作品?7  表示

 

実は、K君は自閉症
3歳の時、
就学前の障害幼児の訓練に関わらせてもらっていた家の奥さんと出会い
約5年ほど、訓練とは別に
同じ地域に住んでいる関係もあり、家族ぐるみで親しくさせてもらっていましたが
その後、我が家/私の仕事の関係から、地元を離れることになり
彼との関係も途切れていましたが、3年前に、突然彼のお母さんと出会い
進路相談に始まり、高校卒業後の仕事にまで話が広がる中で
お母さんが、「少しでも色々な経験をさせたい・・・」からと云うことで
今やっている工房の創作教室に通うことになりました。

最初の2?3度は、お母さん(兄弟両親が一緒の時も)が一緒でしたが
その後、私たちも驚いたくらい、お母さんの意気込みは強く
朝、彼を一人バスに乗せ、こちらの親戚に迎えに出させるやり方に始まり
やがて彼一人をバスに ・ ・ ・

「今出ましたので・・・」

の電話が入るようになり、到着予定時間に妻が迎えに出ていましたが、
いつの間にか、彼が携帯電話を持つようになり、
バスに乗ると、彼自身からかかってくるようになり、
            途中で迷子になりかかってくることも ・ ・ ・

当然この頃の彼は、まだまだコミュニケーションが十分にとれず
慣れない人からの、予期しない話しかけに応えられないことも ・ ・ ・

そんな彼が、
通ってくるようになって2年目を迎えた頃から、
お母さんが云われるくらい、
急激に、自信を持った発言や行動が出来るようになり
同時に、
兄弟はじめ、クラスの仲間と自分の違いに疑問を持ち、
「どうしたらいいのか・どうすべきか」という様な質問を投げかけられることや
自分の将来の夢「映画監督」について熱く語り、
なるために必要なことについて聞いてくるようになり、
そんな彼に、驚き、対応に戸惑うことも ・ ・ ・

  我が工房の開く創作教室、
  そんな彼らから受講料が取りづらく、ついつい材料費のみで実施している現状ですが
  K君の変化を見ていて、いつまでも妻一人だけの関わりではいけないと思い
  知合いの伝手で、美大を卒業し、フリースクール(登校拒否等の子が通う高校)の
  美術の先生をしているという女性(30代半ばカナ?)に、なかば強引に、
  これまた、半ボランティア的薄謝でお願いをしました ・ ・ ・

それがきっかけになったかどうかは分かりませんが、
それ以降、K君が絵を描き始めるようになり
毎回、来る度に、楽しそうに説明付きで見せてくれるようになり
批評をすると/してもらうと嬉しいようで、
次回には、必ず反応が返ってくるように・ ・ ・

今回、そんなK君の作品/スケッチブックの中から7枚をご紹介しましたが
私たちが、K君の変化に気付いたのは、6枚目の絵を見せられた時でした。

勿論
それまでの妻とのやりとりを見ていても、
小さい時からの慣れもあり、上手くいっていて、それが普通だと思っていたのですが、
この若い女の先生になってからの、K君の張り切りと持続力?といえばいいのか
それまでは、2時間としていたというよりも、
2時間を過ぎると、少し気持ちがアチコチに飛び、席を立つこともあったのですが・ ・ ・
3時間たっても席を立とうともせず、むしろ先生との会話を楽しんで居るようで

 

6-8 めざめ かずき.jpgどうも、先生を大学生と勘違いしているようなむきの・ ・ ・

時を同じくして、見せられた絵が
それまでは、身の回りの家電製品や風景が多かったものが、
やがて果物や小動物になり、ついには異性が、しかも台詞付きで登場するようになり
さすがに7枚目の絵を見せられた時には、

 この手をつないでいる男の子、K君! 自分のことやろぉーーー

 えッ! うッ! 違っがいますよぉーーー

とは答えてはきたものの、

 普通、メガネを通してみた時って
      よくTVでやる、ケントデリカット知ってる?
  あのメガネのように、このレンズの中は ・ ・ ・ 

 わかってますヨ! 
  でも、それやると、
    まるで描いてる僕に、下心があるように思われそうで、
      控え目にしたんですが・ ・ ・

というような訳で、
K君の、初恋らしき胸の内をチラッと見せてもらったような気がして
そんなK君の変化が嬉しくて ・ ・ ・

でも、母親って凄いですね!?
そんな様子を、妻が電話で伝えると、
    既に、何となく気がつかれていたようで ・ ・ ・


その後も、K君は毎月一回を待つかのように楽しんで通ってきてくれ
K君以上に、私たちも彼に会えるのを楽しみにしていますが、
先日、K君のお母さんから電話が入り

何でも、

 療育手帳の更新があって行ってきたら、手帳を返すように云われたが</span>
 毎日一緒にいる親でさえ、日々の生活の中で満足に出来ないことが多いと困っているのに
 ましてやこの先、就職をするのにも、手帳があって障害を理解して貰えれば別だけど
 普通の子と一緒に試験なんか受けても、絶対に受かるわけがないのに ・ ・ ・

と、深刻な悩みが ・ ・ ・


障害を、人に知られたくないという考え方あり
障害を受け入れた上で、
  新たな考えの基に人生を歩む・・・という方法も ・ ・ ・

健常者として就職し、そこで困る?事が良いのか


   (生意気かもしれませんが、側で見ていて
         また、今、障害者の就労支援に関わる身として、彼の場合は ・ ・ ・)


まだまだ「受け入れる社会」が十分に実現していないばかりか
 この景気の低迷する世の中、健常者でも就職が難しい中
            手帳があるが故に、就職に困ることがいいのか ・ ・ ・

 

なかなか結論の出せない難しい問題ですが、
少なくとも、K君達のような場合(特別支援学校の高等部の卒業年を迎え)の
障害の判定(手帳の交付や更新も含め)に関しては
仮に試験の上ではOKが出たとしても、
本人の障害や適応能力に関することはいうまでもありませんが
今のような社会の状況や、受け入れ体制の未整備等にまで目を向け、
今の状況で社会に送り出しだ場合の効果というのか、
本人にとって何が本当の幸せなのか ・ ・ ・
 
そんな幅広い「知識」「見識」のもとに対応がなされることを
     
心より願わずには居られません!!

 

プロフィール

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  • ミオ・パパ
  • 28年前に事故で頸損となり四肢の機能を失う。以後、妻の献身介護とリハ工学、支援技術のお陰で社会復帰。現在、重度障害者の在宅就業支援の組織を立ち上げ取り組んでいる。 91年に「明日を創る」三輪書店、出版
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