あらかじめ注意を受けていたのに、訪問先で、大きな音がするほどに、勢いよくドアを閉めてしまったからです。
「訂正」「軌道修正」の苦手な次男ですから、叱られて、ちょっとテンションが高くなったようです。
きちんと叱っていただいて、温かい紅茶を飲ませてもらって、落ち着かせてから退社させていただいて、ありがたいです。
連絡帳に様子を書いていただいているので、よくわかりました。
知的障害者が就労する場合、問題が起こるのは、作業能力よりも、こういう日常動作から起こることが多いかもしれません。
さて、ベッドでくつろいでいる次男に、「今日は、事務所で叱られた?」とインタビューして記憶の再インプットです。
次男は、知的障害者と言えども社会人です。
給与をいただく労働者ですから、シメルところはシメテおかなかればなりません。
出来事をなぞるようにインタビューすると、次男はなんで叱られたのか記憶しているようで、「ごめんなさい」「ざんねん」等々言っていました。
「そうだね。残念だったね。
でも、わかったから、もう大丈夫だよ。
次男くんは、かしこいもの。」
と言ってやると、ホッとしたようです。
居間と次男の部屋の間のドアを開けているので、ベッドの中でつぶやく次男の声が聞こえます。
それを聞きながら夕飯を食べていると、次男が居間に出てきました。
次男は、私がマンションの理事会の議事録を作るために使っている小型のカセットレコーダー(古いなぁ。。(~_~;))を、引き出しから取り出して、録音のスイッチを押しました。
でも、言葉は出てこなくて、次男はストップのスイッチを押しました。
カセットレコーダーを元の場所に戻して自室に帰りました。
「次男くんは、何を録音したかったのかな。」と声をかけましたが、次男は無言でした。
携帯電話のムービーを起動させて、「録画してあげようか。」とベッドの傍に行ってみましたが、「しない。」という返事でした。
次男はなにを言いたかったのか、録音したかったのか。
わからないままですが、それでもいいのです。
次男は、ひとつ、ひとつ階段を上って行きます。
良い環境に置いてもらっているので、楽しみです。
次男は、知的障害がある自閉症ですから、魔法のような奇跡が起こってまったくの別の人になるわけではありません。
それでも、知的障害がある自閉症の次男のままでも、ワクワクするくらい楽しみなのです。
5日のニュースで、研究チームが、自閉症者は、「感情などを伝える「セロトニン神経」内部で、神経伝達物質のセロトニンを取り込むたんぱく質の働きが、患者の脳全体で健康な人より、平均で3割低くなっていた。中でも他人の気持ちを推し量る部位などでの機能低下が目立った。」というレポートを発表したとある。
自閉症のメカニズムが解明されるのは喜ばしい。
けれども、すでにこの世に誕生している自閉症児、自閉症者には間に合うまい。
今、お母さんのお腹の中にいる人にも、間に合わないだろう。
今、自閉症児、自閉症者の親が考えるべきこと、行うべきことは、「この人が自閉症でなかったら。。。この人が自閉症でなくなったら。。。」ではなくて、自閉症のままの我が子の道が開けるように、毎日の生活のなかでなにかを積み上げていくこと。



ビフレスト A Place in the Sun 多機能型 就労移行支援 就労支援継続B型
運営方針:工賃は最低を2万円とし、平均は地域の最低賃金の1/3以上を超えること
夢は、障害者を2000人雇用する施設以外の会社の立ち上げ。
ブログ:On the Sunny side 誰にでも居場所がある



