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サルと人間とを分かつもの

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あいちトリエンナーレが開幕しました。今年から始まった三年に一度の現代アートの祭典で、今年のテーマは『都市の祝祭』。早速オープニング記念演劇、平田オリザさん+大阪大学石黒浩研究室のロボット版『森の奥』を観劇してきました。

ロボット版と冠が付けられているように、世界初の試みとして、二体のロボットが役名を与えられて人間の役者さんと共演していたのです。

物語はアフリカはコンゴのサルの生態を研究する研究所が舞台。サル、人間、ロボット、それぞれの進化のお話ししで、平田さんらしい鋭い台詞なども随所に出てきて、ドキッとさせられることも度々ありました。特に類人猿の生態に特徴的な〈子殺し〉の話は、人間界の幼児虐待とも重なりあう部分もあって、思わずう?呻ってしまいました。

しかし、一番印象に残ったのは、どうして森の奥の木の上に棲んでいた人間の先祖が、他の猿たちと違って森の奥から出て行ったのか...という問いです。それに平田さんは人間の先祖には森の外に何があるのか知りたいという好奇心と、森から出る勇気があったからだという台詞を用意されていて、猿は大人になると好奇心を失ってしまうけれど、人は大人になっても好奇心を失わない...という台詞も出てきて、なんだかとても嬉しくなってしまいた。

そうなのですね。幾つiになっても好奇心を失わないで持ち続けるということは、人間としての大切なアイデンディティーなのでしょう。

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プロフィール

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  • 大久保康雄
  • 脳性マヒでチェアウォーカーながら、ある時は小学校?高校の福祉の〈総合的な学習の時間〉や、実践教室の講師。ある時はライター、またある時は紙芝居「風穴一座」の座長。そしてまたある時はNPO法人まちの縁側育くみ隊の理事。多様な顔を持ちつつ、様々な形のまち育て活動を通してやさしさの種まき作業に関わっています。
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